ロータリーは人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的水準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確立に寄与することを目指した、事業及び専門職務に携わる指導者が世界的に結び合った団体です。
ロータリークラブの会員は地域社会の事業及専門職務の男性及び女性の代表者から成り立っています。
その主たる目的は地域社会、職場と世界中での奉仕です。ロータリーアンは児童の危機、貧困、飢餓、環境、低識字率、暴力など現代の最も危機的な多くの問題に対応するための地域社会奉仕プロジェクトを開発しています。
さらに教育の機会、学生、教師その他専門職務の人たちの国際交換留学、職業訓練、研修開発など新世代に対するプログラムを支援しています。
世界で最初の奉仕クラブ、シカゴ・ロータリークラブは米国イリノイ州で1905年2月23日、弁護士ポール・P・ハリスにより結成されました。
その後十年間に米国の各地でロータリーの人気が広まり、サンフランシスコとニューヨークの間にいくつものクラブが加盟認証されました。
1921年にはロータリークラブは六大陸にまたがって結成されたので一年後にこの組織は国際ロータリーの名称を採択しました。
日本のロータリークラブは1920年10月20日、当時、三井銀行の重役であった米山梅吉氏が東京にこれを創立し、翌10年4月1日、世界で885番目のクラブとして加盟承認されたのが最初です。
その後太平洋戦争の結果、一時国際ロータリーから脱退しましたが、その間もよくロータリーの精神を堅持して会合に努め、その神髄と組織を維持し、戦後国際ロータリーに復帰するや、ますます発展、現在では北は北海道、南は沖縄まで、クラブ数2,296会員数118,637名(3月末)に達し、なおすべての都市、すべての町にその理想の翼を広げる努力を続けています。
会員は地域内の理想にもえる堅実な実業家、専門職業人の中から定款により、1業種1人を選び、週1回のクラブ例会出席によって、各種職域人との交友を通じて地域社会へのより多くの奉仕の機会を得ようとはかっています。
社会生活における人間の幸福は、他人への思いやりと助け合いにあるとするロータリーでは、国際奉仕、社会奉仕、職業奉仕、クラブ奉仕の4部門を設け、各自の職業を通じて“奉仕の理想”を推進することを目的としており、そのためには、
という4つの道をひらき、行動することが大切であります。
ロータリーの綱領は有益の事業の基礎として奉仕の理想を鼓吹し、これを育成し、特に次の各項を鼓吹育成するにある。
言行はこれに照らしてから
H.J.Taylor氏(1954年度RI会長)の発案になるもの、1932年同氏が破産に瀕するクラブアルミニウム会社を引受け、その再起のために発案した経営方針である。
この指針は非常な成功を収めたが、これは単に会社経営の指針としてばかりでなく人生一般の指針とすべきであるというので、ロータリーの間でも広く行き渡り、1954年その版権を国際ロータリーに譲渡した。